スパシーバ・コンサートについて 平成4年(1992年)、財団法人国際コミュニケーション基金(ICF)の5周年記念事業として、モスクワ音楽院の共催で「モスクワ・コンセルバトリア・マスターコース・イン・ジャパン」が合歓の郷で開催されました。この事業は音楽家を目指す10代の若者を全国公募し、ピアノ、ヴァイオリン、チェロそれぞれ7名ずつ計21名が選ばれ、モスクワ音楽院のセルゲイ・ドレンスキー教授(ピアノ)、ゾーリア・シフムルザーエバ教授(ヴァイオリン)、故バレンチノ・フェーギン教授(チェロ)の合宿レッスンを受けるというものでした。 選ばれた若者たちはその時の出会いと音楽そのものへの感謝をこめて、翌1993年「スパシーバ(ありがとう)」と銘打った自主コンサートを開き、以降休むことなく年1回のスパシーバ・コンサートを開催してまいりました。その時から13年の月日が流れ、その当時、中学生や高校生だった若者たちは音楽家の道を歩み、世界で活躍しています。
横浜生まれ。4歳よりヴァイオリンを始める。1990年神奈川コンクール優秀賞。1993年全日本学生音楽コンクール1位。1995年霧島国際音楽祭にて特別奨励賞受賞。2000年フォーヴァルファンデーションストラディヴァリウスコンクール4位。2003年シュポア国際ヴァイオリンコンクール特別奨励賞。2004年英国王立音楽院よりRAM-Diploma賞を授与される。これまでバーデンバーデンフィルハーモニーオーケストラ、マックス・ブルッフフィルハーモニー、ドイツローオーケストラと共演。’95年にはドイツノルトラインウエストファーレン州音楽庁より招待を受け、ケルンフィルハーモニーザールでのユーゲントムズィツィールドコンクール優勝者ガラコンサートに客演。他にも2000年のプロヴァンス音楽祭でのI.ギトリスのリサイタルにて演奏、カールフレッシュミュージックフェスティバルのオープニング・ファイナルコンサート出演、2005年にはパブロ・カザルス音楽祭より招待を受け演奏するなど、国内外(ドイツ、フランス、オーストリア、オランダ、イギリス)の様々なコンサートに出演。また参加したそれぞれのマスタークラス(ルジェーロ・リッチ、ヘルマン・クレバース、イヴリー・ギトリス、ライナー・クスマール、ジェラール・プーレを含む)でのコンサートでも演奏。桐朋女子高等学校を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。英国王立音楽院より奨学金を得てポストグラジュエイト課程修了。在学中には学内のソロイスツメンバーに選ばれ、定期的に学内外のコンサートに出演。またレコーディングも行う。パリエコールノルマル音楽院コンサーティストコースを経て今秋より日本をメインにフリーで演奏活動開始。これまで大谷康子、梅津南美子、鷲見建彰、木野雅之、原田幸一郎、モーリス・ハッソン、ジェラ−ル・プーレの各氏に師事。
松本 光史 ピアノ 奈良県出身。5歳より才能教育(スズキ・メソード)にてチェロを始める。奈良県立奈良高等学校卒業後、東京藝術大学音楽学部を経て、2001年同大学院修了。1994年札幌ジュニアチェロコンクール奨励賞、および日本クラシックコンクール特別賞受賞。1999年、2001年芸大定期室内楽演奏会に出演。2000年秋には、芸大にて行われた公開講座にて、世界的チェリスト、ヨーヨー・マ氏の公開レッスンを受講。また、バンドネオン奏者、小松亮太氏のアルゼンチンタンゴ楽団や、大ヒットを記録したアルバム「イマージュ」のコンサートツアーに参加するなど、ジャンルを超えた演奏活動を行っている。これまでに、チェロを河野文昭・菊地友也の各氏に、室内楽を漆原啓子・野平一郎・店村眞積の各氏に師事。2001年12月よりアメリカのインディアナ大学音楽学部パフォーマーディプロマコースへ留学。チェロを堤剛氏に、室内楽を練木繁夫氏に師事する傍ら、ヤーノシュ・シュタルケル氏にも チェロの指導を受けた。2003年 鳥羽亜矢子(ピアノ)、ベンジャミン・サン(ヴァイオリン)と共に “Elanor
Trio”を結成。2004年5月、同コースを修了。2005年5月、アメリカ留学を終え帰国同年9月、兵庫芸術文化センター管弦楽団のチェリスト(コア・メンバー)となる。 |